土木センサ(変換器)に使用するブリッジ電源方式について
種類
土木センサ(変換器)が接続される測定器のブリッジ電源には、センサ(変換器)へ一定の電圧を印加する定電圧式と、一定の電流を印加する定電流式があります。両者には下表に示すような特長があり、測定目的、用途に応じて選択することができます。
なお、土木センサ(変換器)を含め弊社のひずみゲージ式センサ(変換器)は、定電圧式で校正されています。
ブリッジ電源方式 | 定電圧式 | 定電流式 |
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土木センサ(変換器) | 物理量測定可能 | 物理量測定可能 |
Tシリーズ センサ(変換器) | 物理量(工学量)のみ測定可能 | 物理量と温度を測定可能 ※ |
適用ゲージブリッジ | 60~1000Ω | 350Ω |
ケーブル延長による 感度低下と補正計算 |
必要 | 不要 |
用途 | ケーブルをあまり長く 延長しない計測 主として実験計測用 |
ケーブルを長く 延長する計測 主として現場計測用 |
※温度は温度測定機能付測定器を用いた場合のみ。
ケーブル延長時に定電流ブリッジ電源を使用する理由
弊社の土木センサ(変換器)に使用されている断面積0.5mm2のケーブル100mを、ブリッジ抵抗350Ωのセンサ(変換器)と定電圧ブリッジ電源方式の測定器間に接続すると、約2%の感度低下を生じます。このためケーブル延長が必要な場合は、定電流ブリッジ電源の測定器をご使用いただくと、誤差の少ない測定ができます。詳しくは計測メモ「土木計測でケーブル延長時定電流ブリッジ電源を使用する理由」を参照してください。
※腐食性のある液体、ガスなどのある環境でご使用になる場合は、営業員までお問い合わせください。
小規模計測から大規模変状監視、管理計測
使用ケーブル | 測温機能での温度測定 | 測定器のブリッジ電源 |
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短い | なし | 定電圧方式 |
あり | 定電流方式 | |
長い | なし | 定電流方式 |
あり | 定電流方式 |

動的現象の計測
