変換器の定格出力の電圧表示(mV/V)と等価ひずみ表示(×10-6ひずみ)の関係
変換器出力は、等価ひずみ(×10-6ひずみ)、またはブリッジ印加電圧1Vを加えたときの電圧出力(mV/VまたはμV/V)で表されています。等価ひずみは、ホイートストンブリッジの1ゲージ法によって構成されたひずみゲージの電圧出力が、ゲージ率2かつ印加電圧2Vのとき、下式により e[μV]= ε[×10-6ひずみ]が成り立つことを用いて、ひずみゲージ式変換器の電圧出力を便宜上、ひずみで表したものです。
上式においてKs=2、E=2[V]のとき、e[μV]=ε[×10-6ひずみ]となる。
一般に変換器出力を電圧で表す場合、ブリッジ印加電圧1Vを加えたときの電圧出力(mV/VまたはμV/V)で表されるため、等価ひずみ出力は電圧出力に対して常に2倍になります。
(例) 1.5[mV/V]= 1500[μV/V]→ 3000[×10-6ひずみ]
等価ひずみは長さの変化の割合であるΔL/Lから求められる機械ひずみとは関係がない事から、ひずみと等価、すなわち等価ひずみと呼ばれます。