土木計測でケーブル延長時に定電流ブリッジ電源を使用する理由
第1図において、定電圧ブリッジのとき、ブリッジ電源の電圧をE、変換器のブリッジに印加される電圧を E' とすると
E'=E-2・I・r
となります。I・r はケーブル抵抗による電圧降下、2・I・r はケーブルの往復分出力電圧は低下します。
第1図の入力側は第2図のように書き換えることができます。
次に、定電流電源では
電流Iが常に一定であるから、rの影響を受けず
となり、延長ケーブルの抵抗値による出力低下は生じません。
しかし、ブリッジの入力抵抗Rgの影響が発生しますが、土木変換器の公称ブリッジ抵抗と実際のブリッジ抵抗の差は、極く少ないため、誤差と見なしてかまいません。
