ロードセルのホッパ、タンクへの設置方法

一般的にホッパ、タンクの風袋を含めた総重量が各ロードセルに均等に負荷されることが望ましいのですが、荷重点が移動し重心が定まらない場合には、重心の軌跡を想定し標準的な位置を基準にして十分ロードセルの容量を持たせ、各ロードセルに負荷される最大荷重が均等になるよう配慮します。支持方法には標準法と簡易法が考えられ、標準法はロードセルすべてで受ける方法であり、簡易法はロードセル、ダミー、ピボット、ヒンジなどを組み合わせて設置する方法です。一般的なホッパ、タンクの支持方法を下表に示します。

種 類 水平型 垂直円筒型 角 形
形 状
標準法
[液体、粉末]
ロードセル 4 3 4
チェック
ロッド
6~8 6 4~8
簡易法
[液体のみ]
ロードセル 2 1 2
ダミー
ロードセル
2 2 2
チェック
ロッド
4 4 4
種 類 特殊型 1点吊下型 2点吊下型 3点吊下型
形 状
標準法
[液体、粉末]
ロードセル 4 1 2 3
チェック
ロッド
8 4~6 4~8 6
簡易法
[液体のみ]
ロードセル 原則として
簡易法は
採用出来ない
- - -
ダミー
ロードセル
チェック
ロッド

標準法の特長

  • すべてロードセルで荷重を受けるので、重心位置の変動の影響は少ない
  • 測定物は固体、粉体、液体のいずれでも良く、限定されない
  • 温度影響、振動、取り付け方法の制約など、外部要因による精度の影響が少ない
  • ロードセル本来の持っている精度が十分に引き出せる

簡易法の特長

  • ダミー、ヒンジなどを使用するので安価
  • 測定物は液体に限られる特殊な形状のホッパ、タンクには採用が難しく、重心が移動するものは適用できない
  • ヒンジ類の取り付け方法など、設計、取り付け上注意が必要
  • 振動、温度などの外部要因の影響を受ける