水素ガス環境用箔ひずみゲージ「KFV-2-350-C1」の発売および貼付・計測支援サービスの提供について
2013年12月17日
株式会社共和電業(社長:星 淑夫)では、高圧水素ガスという過酷な環境下で安定したひずみ測定ができる「水素ガス環境用箔ひずみゲージ」を発売します。あわせて、本製品の貼付・計測支援サービスをご提供致します。
水素エネルギー社会を実現するためには、圧力700気圧*(70 MPa)の燃料電池自動車FCVや水素ステーションなどの水素エネルギーシステムの安全性向上が必要です。そのためには、水素エネルギーシステムに利用する材料の安全性確保、すなわち主に金属材料の引張強度と疲労強度に影響を与える水素脆化への対策が重要な課題となります。
金属材料の水素脆性の研究開発には、ひずみの計測が必要となり、その際、ひずみゲージが利用されます。この点、従来のひずみゲージでは、金属抵抗箔が水素の影響を受け、高圧水素ガス環境下では無負荷状態で電気抵抗が変化してしまい、安定したひずみ測定ができませんでした。
本製品は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と当社が、平成22年度から平成24年度の間、商品化を目指した共同研究において、現九州大学 水素材料先端科学研究センター(HYDROGENIUS)の松岡三郎特任教授と山辺純一郎准教授を中心に技術サポートを受け、開発を進めてきました。
また平成25年度からは、引き続き、山辺純一郎准教授に技術サポートをいただき、今般、商品化にいたりました。
当社では、本製品をご使用いただくことで、高圧水素ガス環境下での安定したひずみ測定が可能となり、FCVや水素ステーションなどの安全性確保、ひいては、水素エネルギー社会の実現に貢献できるものと考えております。
共和電業は、「確かな計測で、その先の未来へ」というコーポレートステートメントのもと、お客さまの多様なニーズにお応えすべく、「新製品の開発」「サービスの提供」に向けて、これからも取り組んでいきます。
以上