ひずみゲージの接着法の一例

ひずみゲージの接着法は、ひずみゲージ、接着剤、使用環境などによって異なります。ここでは常温の室内で測定する目的で、代表的なひずみゲージ(リード線付KFGSゲージ)を瞬間接着剤(シアノアクリレート系CC-33A)でテストピース(軟鋼試験片)に貼ってみましょう。

ひずみゲージの選択

被測定物、目的に合わせてひずみゲージの種類、ゲージ長を選びます。 被測定物に適合するひずみゲージの線膨張係数は材料の線膨張係数に合わせてください。

サビ、塗装などの除去

ひずみゲージを接着する場所(ゲージの面積より広範囲に)をサンドペ ーパー(#320)で磨きます。 塗装、サビ、メッキなどは、グラインダ、サンドブラストなどで落としてから行います。

接着面の脱脂、清浄

工業用ティッシュペーパにアセトンなどの溶剤をつけて、ゲージ接着場所を清浄にします。 汚れを拭くときは、一方向に強く拭いてきれいな面を出し、再度同方向に拭き取ります。往復させて拭くと汚れも往復し、きれいになりません。

接着位置の決定

ひずみを測定する場所にひずみの方向に合わせてマーキングします。 4H 以上の硬い鉛筆かケガキ針を使いますが、ケガキ針を使用するときはゲージ接着面に深いキズを残さないように注意します。

接着剤の塗布

ひずみゲージの裏、表を良く確認します。 ひずみゲージの裏側に接着剤(CC-33A)を一滴たらします。

接着

接着剤を裏に十分につけたひずみゲージを、素早く接着位置にひずみゲージのゲージ基準線を合わせて置きます。 接着位置に置いたひずみゲージの上に付属しているポリエチレンシートをかぶせます。

加圧

ポリエチレンシートの上から指で加圧します。 ⑤、⑥、⑦は一連の動作として素早く行います。

完成

1分ほど指で加圧したらポリエチレンシートをはずして、確実に接着されているか確認します。これでひずみゲージの接着は完了しますが、接着剤が完全に硬化するまで60分ほど放置してから測定すると、より良い結果が得られます。

ひずみゲージ
センサ(変換器)

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