リード線の温度影響の補償法(3線式結線法)

自己温度補償型ゲージ(セルコンゲージ)を効果的に使用するため1ゲージ法が採用されますが、リード線に2線式結線法を採用するとリード線の温度影響があり、これを避けるため3線式結線法を採用する方法があります。
下図に示すようにひずみゲージに3本のリード線を使用し、同じような温度変化を受ける2本のリード線の抵抗分rℓ/2が、それぞれブリッジの隣り合う辺に挿入されるため、ブリッジの出力ではリード線の温度影響は除外されます。ブリッジの外で測定器に接続されるリード線の影響は、測定器の入力インピーダンスが高いため無視できます。 
3線式結線法を行うときの注意点として、リード線の温度影響を同一にするため3本のリード線は種類、長さ、断面積が同一のものを、また直射日光にさらされるような環境下では被覆の色も同一のものを使用する必要があります。