計装用コンディショナ(センサ用コンディショナ)

センサ用コンディショナは、各産業界で工業用計装機器のセンサとして広く用いられているロードセルや圧力変換器をはじめとする各種のひずみゲージ式変換器と接続して、質量、力、圧力、変位、トルクなどの物理量表示や制御、管理のためのアナログ信号出力、コンパレータ出力、BCD出力、RS-232C、CC-Link出力などの機能を持っています。

ロードセルを用いた計量システムや圧力計を用いたシステムは、製鉄、セメント、食品、薬品、化学などの各工業界、各種工作機械や産業ロボットなどへの組み込み、さらには各種の試験、実験などの広い範囲で、測定、監視、管理、制御に用いられています。

生産ライン自動化、省力化、品質管理、安全管理への指向に伴い多方面の産業界で新たに数多く採用されています。

バケットクレーンの荷重制御

クレーンのつり上げ機構部をロードセルで受け、複数個のロードセルの出力を合算して全体重量を計測し、風袋を差し引いて実荷重を計測する。WGAシリーズはアナログ出力を外付のメータに出力できるので、つり上げ荷重の監視ができる。なお、上下限設定信号出力により、過負荷時の情報等を発することができ、安全管理にも適用できる。

各種タンクの内容量のモニタ

複数のタンクの重量計測を行い、それぞれのタンク内に入る内容物の重量を計測することにより、混合作業の自動化・省力化がはかれる。ロードセルは一般にタンクそれぞれについて3 〜4個取り付け、これらのロードセルは接続箱で出力を合算し、コンディショニングされ、制御用信号にてタンクの投入容量が制御できる。

圧入荷重測定装置

自動車部品メーカでは、カークーラー部品の圧入工程時に、圧縮型ロードセルと計装用コンディショナのピークホールド機能を使用して、基準値との比較で製品の良否を判定し、その結果をOK・NGのランプなどで表示している。
自動車部品メーカだけでなく部品、機械工作などの分野で、圧入・プレスなどの製造工程に応用できる。

布地張力制御装置

紡織メーカでは製品の品質管理のため、角型ロードセルと計装用コンディショナを使用して布張力を測定して、巻取力が均一になるように巻取モータを制御している。 紡織メーカだけでなく鉄鋼、製紙、金属などの分野で、圧延、製鈑、フイルム、テープなどの製造工程に応用できる。

製粉重量測定装置

製粉メーカでは、袋詰めされた製粉原料の重量をロードセルと計装用コンディショナで測定し、規定の重量にあっているかどうかを判定し、OK・NGの信号を出力している。検出器のビーム型ロードセルは、高精度で背丈が低いため、この装置の検出器として適している。 製粉メーカだけでなく飼料、セメント、食品などの分野で、袋詰製品の計重に応用できる。

圧力センサ応用システム

製品の品質管理

爆発性ガスの封入された容器内の圧力を圧力変換器で測定、WGA-710Cの表示をホールドし、設定値との比較を行い、製品の良否判定をする。対象ガスが爆発性のガスのため本質安全防爆システムとなる。