変換器共通

用語 解説
定格容量:
rated capacity
測定する範囲の上限と定めた設計値。
定格負荷:rated load 仕様を満足する負荷の上限値。
過負荷:overload 定格負荷を超えた負荷。
許容過負荷:safe overload rating 仕様を超える特性上の永久変化を生ずることなしに加え得る最大の過負荷で、定格負荷に対する百分率で表す。
定格負荷を超えた場合一時的には仕様を満足しないが、再び定格負荷以内に戻せば仕様を満足する。
限界過負荷:overload limit 構造上、破壊を生ずることなしに加え得る最大の過負荷で、定格負荷に対する百分率で表す。ただし、負荷後特性を満足するとは限らない。
定格出力:
rated output
定格負荷出力から無負荷出力を差し引いた値。通常mV/V、mA又は等価ひずみ(×10-6 ひずみ)などで表す。
正負両感度の場合は、負側に「-」符号をつける。正側には符号をつけない。
注記:海外では一般的に等価ひずみは用いられないため、和文表記のみで使用する。(英文では使用しない)
※加速度変換器の定格出力については「加速度変換器」の項を参照。
感度:sensitivity 負荷の変化に対する出力変化の比。通常、単位負荷に対する印加電圧1V当たりの値(mV/V)、又は単位負荷に対する等価ひずみ(×10-6 ひずみ)で表す。正負両感度の場合は、負側に「-」符号をつける。正側には符号をつけない。
非直線性:
nonlinearity
校正曲線の、無負荷時出力と定格負荷時出力とを結ぶ直線との最大偏差を定格出力に対する百分率で表す。ただし負荷の増加サイクルにおける最大偏差とする。
ヒステリシス:
hysteresis
校正曲線の、負荷増加時と負荷減少時の出力の差。通常無負荷と定格負荷の間を往復させたときの同一負荷に対する出力の最大差を定格出力に対する百分率で表す。
固有振動数:
natural frequency
変換器そのものの無負荷時における自由振動の周波数。
応答周波数範囲:
frequency response range
入力信号が正弦的に変化する定常な状態であるとき、出力信号の入力信号に対する振幅比及び位相差が一定の誤差範囲で応答できる周波数の範囲。
印加電圧:
excitation voltage
変換器の入力端子に加える電圧。
推奨印加電圧:
recommended excitation voltage
仕様を連続して満足できる印加電圧。
(一般的には範囲で表記する)
許容印加電圧:
safe excitation voltage
一時的には仕様を満足しないが、再び推奨印加電圧以内に戻せば仕様を満足する印加電圧の最大値。
入出力抵抗:
input & output resistance
入力端子及び出力端子からみた抵抗値。
入出力抵抗の公称値を述べるときに限り使用する。
入力抵抗:input terminal resistance 無負荷で出力端子を開いた状態のもとで測定する入力端子間抵抗。
出力抵抗:output terminal resistance 無負荷で入力端子を開いた状態のもとで測定する出力端子間抵抗。
零点の温度影響:
temperature effect on zero balance
周囲温度の変化による零点の変化。1℃あたりの変化量を定格出力に対する百分率で表す。
○○%RO/℃と表す。
出力の温度影響:
temperature effect on output
周囲温度の変化による感度の変化。1℃あたりの変化率で表す。
○○%/℃と表す。
温度補償範囲
(使用温度範囲)
:compensated temperature range
出力及び零点の温度影響が仕様を超えないように補償されている温度範囲。
許容温度範囲:
safe temperature range
一時的には仕様を満足しないが、永久的な特性変化を生じることなく再び温度補償範囲内に戻せば仕様を満足する温度範囲。
繰り返し性:
repeatability
同一条件で同一負荷を繰り返しかけたときに生じる出力の最大差で、通常定格負荷時において測定し、その値を定格出力の平均値に対する百分率で表す。
初期不平衡:
zero balance
定められた姿勢における無負荷時出力。通常mV/V、等価ひずみ(×10-6 ひずみ)、又は定格出力に対する百分率などで表す。
「零点」とも表記する。
零安定性:
zero stability
定められた条件下で変換器の零点の変化を定格出力に対する百分率で表す。
○○%ROで表す。
安定性:stability 比較的長期間にわたって変換器が特性を維持する能力。特に断らない限り、室内条件、規定された期間内に、最初の校正時に得られた諸特性(校正係数・非直線性など)を維持する能力。数値で定量的に表すときは安定度と表記しても良い。
干渉度:interference 多成分変換器において、1成分に定格負荷をかけたとき他の成分の出力におよぼす影響の度合いをそれぞれ定格出力に対する百分率で表す。
推奨締め付けトルク:
recommended fastening torque
仕様を満足させるために必要な締め付けトルクの範囲。
校正係数:
calibration constant
定格出力に対する定格負荷の比。
共振周波数:
resonant frequency
変換器の応答出力が最大となる入力機械振動の周波数。
繰り返し寿命:
cycling life
定格負荷もしくは定められた負荷において、特性値が規定された許容範囲を超えることなく、反復し得る最小繰り返し数。
保護等級:
degree of protection
固形物の侵入及び/又は水の浸入に対する保護の程度。
質量:weight 製品本体(ケーブル・付帯物除く)の質量。
「kg」又は「g」で表す。
本体以外も含む場合、又は疑義を生ずる可能性がある場合等は条件を付記する。
材質:material 本体・底板・ケーブル取り出し部等の素材をJISで定める「種類の記号」で表す。
また、表面処理(メッキ・塗装等)も併せて表示する。疑義を生ずる可能性がある場合等は一般名称(例えばアルミ・ステンレス)と表示しても良い。
ケーブル:cable 変換器に付属又は直接接続されている電線。
導体の公称断面積・線心数・シールド・シースの材質・長さ・公称外径・ケーブルの先端処理順に表す。